北海道ツーリング2015 ~ 4日目


【 4日目:虹別~裏摩周湖~神の子池~羅臼温泉国設野営場 】 

4時半に目が覚める。二度寝して5時半起き。昨日と同じパターン。朝飯してパッキングを済ますと8時。ちょっと遅い。まぁ仕方ないか。

さぁ行こうかとなにげなくバイクを点検すると、左リアサスのボルトの頭が少し欠けているのを発見。

北海道の道は傷んでいるところも多いんだけれど、荷物を満載したらサスの底付きがひどい。重量増に加えてサスがヘタっているんだろう、いよいよもって駄目みたいだ。段差の度にガンガン底付きして精神衛生上良くない。実際バイクにも良くない。壊れそう。なるべく段差を避けて走っていた。そんな事情だったので走る前に一応見たのだ。

見ちゃった以上確認しないわけにいかず、一度荷を解いて工具を出す。緩んでないか一応確認。いつ欠けたのかはわからないが、とりあえず緩みはない。他に出来る事はないから行くしかない。これで30分のロスで8時半出発。




今日は行けそうで行けてない場所に着手。
少し戻って摩周湖方面へ。道道150号に入りまずは裏摩周湖展望台。霧のない摩周湖は初めてで嬉しいが、木が邪魔で眺望はいまいち。今回も天気だけは恵まれている。
道道1115へ続き、神の子池への2kmのダートへ突入。
フラットな砂利道のはずなので躊躇なく突っ込んだが、ところどころ穴ボコボコ。ひどいところは逃げラインがなく道いっぱい穴だらけ。きっと車の往来が激しいので荒れてくるんだろう。案の定、リアサスがガンガン。ヤベーなこれ。ライン取りに必死。バイクが壊れるんじゃないかという別の怖さ。
何とか到着。バイクを降りて池に近づく。


遠くから見ると、一カ所だけエメラルドグリーンに光る場所が。見る場所によって色彩が変わる。美しいなあ、来て良かった。皆口揃えて「何であそこだけ青いの?」ですよねー。

続いて宿題の野付半島へ。去年は大雨と霧で断念した。今年一番のお楽しみ。再び虹別まで戻り、道道13号から国道272へ乗り中標津。海沿いまで一気に突き抜けて野付半島突入。






とにかく良かった野付。言葉では書き表せない。そこはほんとに美しく、儚い世界だった。

そして羅臼へ。大好き知床半島。愛しのセイコーマートで買い出しして羅臼温泉野営場へ。一輪車に荷物を載せサイトに運ぶ。思ったよりとても良いキャンプ場。さくっと設営して念願の熊の湯へ。

脱衣小屋で服を脱ぎ、注意書きを良く読む。
「これを読めないほど急いでるような人は入らんで結構」とあるので隅々まで読んでからお邪魔します。小振りな岩風呂に10数人が和気あいあいと。地元爺さんが取り仕切る。
「おまいさん、こっちにおいで」
「そこは熱いから、あんたはこっちが良かろう」
交通整理する肌つやつやの爺さん達。嫌な気はまったくしない。いろいろおしゃべりしながら気持ち良く入浴。湯はかなり熱い。僕は熱いのに強い方だけど、それでも熱い。だけど気持ちイイ。これが無料とは何とも贅沢、ありがたい。今日はいろいろ宿題クリアできたな。

テントに戻って米炊き。丁寧に米を研ぎ30分ほど水に浸す。その間にビール一本開ける。昨日の教訓を生かし水加減をちょぼちょぼと調整。真剣そのものである。僕はつくづく思うんだけど、何事も実際にやったり見たりしないとわからない事ばかりだ。米を火にかけ強火からトロ火に。火から下ろして蒸らしてる間に肉と野菜を炒める。今日は豚肉で。
さて、いかがなものか。恐る恐る蓋を開ける。

見た目は申し分ない。ひとくち目を頬張り、思わずにやける。うまい、すこぶる完璧な炊き上がり。家で炊くより上出来かもしれない。ようやく溜飲を下げる。パーコでも米はなんとかなる。


今日は距離少なめだけど行きたかった場所に行けて満足のいちにち。
おぼろに浮かぶ月を眺めながら、明日は早朝から動いて少し距離を稼がなければと思う。

本日の走行距離:233.6km

 

 

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